※アイキャッチ画像は、AIツールを用いて生成したオリジナルイラストです。著作権侵害にあたる画像ではありません。
基本情報
『太陽を抱く月』(韓国語表記:해를 품은 달)は、2012年に MBC で放送された時代劇。
原作はチョン・ウングォルの小説で、同じ作者の代表作には『風の絵師』『成均館スキャンダル』などがあります。脚本がしっかりしているのは納得です。韓国文学とドラマの両方で大きな人気を得ました!
放送当時、最高視聴率は42.2%を記録し、韓国で「国民的ドラマ」と称されるほどの社会現象を巻き起こしました。
👉 出典: MBC公式サイト
ジャンル
時代劇・重い・暗い・ラブロマンス
あらすじ
物語の舞台は架空の朝鮮王朝です。実際に存在していた王朝ではないで、韓国史を知っていてもストーリーの予測ができません。
世子(セジャ)イ・フォンとウォル、二人の深くて熱い何年にも渡る愛が土台になっていて、そんな愛と政治的葛藤が交錯していく物語です。壮大です。
5段階評価
続きが予想できない度★★★★⭐︎4
時代劇ならではのジェネレーションギャップ的な予想のつかない展開です。なのでそういう不思議な展開が多いです!
続きが気になる度★★★★⭐︎4
展開が読めないからこそ、主人公の恋の行方が気になって仕方がなかったです!
映像映え度★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎1
映え韓ドラが流行する前なので、基本的にほぼ映えていません…
OSTの良さ★★★⭐︎⭐︎3
とてもしっとりした曲が多くて、ドラマに似合う曲の雰囲気という感じがします。そういう意味ではとても良い曲がたくさん流れてきます!
キャストの豪華さ★★★★★5
本当に豪華なんです!さすが昔のドラマという感じで、当時の子役が現在みんな主役をやっているのです!今見るからこそ楽しめる点ですね!
※キムユジョン、キムソヒョン、ヨジングの子役時代が見られます♡https://www.youtube.com/watch?v=4wxYdUeJ0Rw
↑MBCの公式YouTubeより引用
主人公以外への愛着★★★⭐︎⭐︎3
これは難しいところです…時代劇特有のいろんな人に情が湧きやすい、みたいなものがあります。
キャスティングのマッチ度★★★★★5
とてもマッチしていると感じました!韓ドラってキャスティングがとてもうまいですよね!
話題性★★★★★5
話題性は当時も今も非常にホットです!キャストの豪華さだけでなく、夢中になってしまう脚本だということもあり、視聴率も記録的な数字でした!
怖さ★★★★⭐︎4
正直、怖いです。時代劇の中でもそこそこ怖いような気がしますね。ホラーのような怖さではないでそこはご安心を…
キュンキュン度★★★★★5
こんなに暗いのにこんなにキュンキュンするものなんだなあってくらい、エグいです。もちろん個人差はあると思うけれど…私は時代劇の中でダントツ一位でのキュンでした
コメディ要素の強さ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎0
全くないです。1人くらいいるものじゃないですか、ちょっとおちゃらけた性格の人…それがいないのです
前半からの面白さ★★★⭐︎⭐︎3
まあ時代劇ならではのスローテンポ(寝落ちの可能性がある)、みたいな感じはします。ただ、停滞感というほどでもなく、さらにキャストが豪華なので乗り換えられる、みたいなところはありますね
中盤〜後半の飽きなさ★★★⭐︎⭐︎3
これも上に同じく、時代劇だから諦めなければいけないんだと思いました。変わらぬ景色をずっと歩いてたり、ほぼ静止画なのでは?みたいなどの時代劇でもよくあるシーンは多めですね。でも脚本が素晴らしいし、美男美女なので割といけます!(個人の感想です)
脚本・描写の理解しやすさ★★★★⭐︎4
どうなのでしょう、これは…。私は周りに比べてストーリー読解力があるタイプっぽいのであまり参考にならないかもしれませんが、そこまで難しくないと思います。
後遺症度★★★★⭐︎4
あぁ、もうほんと、これなんですよ、後遺症がやばいんです…私の星評価↑、平均的にあまり高くないじゃないですか?なのに後遺症はけっこう何日も続きましたね…好きなキャストさん多かったからだとは思うけど、世の意見を見ても割と後遺症発症率は高めの印象です。(終わり方がどうこうというわけでなく、個人の感想です)
こういう人がハマるかも⁉︎
時代劇だからこその壮大な愛が描かれたドラマです。
とても重くて暗いけれど、その分の胸キュンが沢山あって、たまらなかったです…!
キムスヒョンが好きなら胸キュン間違いなしだと思いますが、長くて内容も重いので、覚悟は必要かなと思います。
一方で、キャストにハマれないと完走できるか怪しいかもしれません…
ただ、有名な俳優さんがたくさん出ているので、韓ドラに慣れている方はそういう方向性でも楽しめると思います!
〈太陽を抱く月〉が好きならこれも好きかも!?
ただ愛する仲 ⇒ 重い、暗い、というところで似ていますが時代劇ではありません
恋人 〜あの日聞いた花の咲く音〜 ⇒ 重くて暗い、辛い時代劇というところでかなり似ていますが、『太陽を抱く月』よりはキュンキュン度合いは少なめかも!?
優しい男 ⇒ やりすぎなのではと思うくらい、重くて暗いところが似ていますがこちらは時代劇ではありません
スノードロップ ⇒ 重い、辛い題材で、時代の風潮に逆らえない苦しみを描いている点で似ていますがポップなところもあったりします!キュン多めです
悪の花 ⇒ 暗い、重い、あたりが似ていますが、こちらは時代劇ではありません
主要キャスト
視聴率
1話(2012.01.04) 18.0%
2話(2012.01.05) 19.9%
3話(2012.01.11) 23.2%
4話(2012.01.12) 23.4%
5話(2012.01.18) 24.9%
6話(2012.01.19) 29.3%
7話(2012.01.25) 29.7%
8話(2012.01.26) 31.7%
9話(2012.02.01) 34.5%
10話(2012.02.02) 37.1%
11話(2012.02.08) 37.1%
12話(2012.02.09) 37.1%
13話(2012.02.15) 38.4%
14話(2012.02.16) 37.6%
15話(2012.02.22) 39.1%
16話(2012.02.23) 41.3%
17話(2012.02.29) 36.0%
18話(2012.03.01) 41.2%
19話(2012.03.14) 38.7%
20話(2012.03.15) 42.2%
2012年のドラマの中で平均視聴率2位だったそうです!
さらに、このドラマは日本を含む海外でも放送され、韓流ブームをさらに加速させる役割を果たしました。
視聴率参考:https://www.nielsenkorea.co.kr/
授賞
2012年 第48回百想芸術大賞
・テレビ部門男性最優秀演技賞…キムスヒョン
・テレビ部門ドラマ作品賞…太陽を抱く月
参考:https://www.baeksangawards.co.kr/ko/
2012年 第25回Grimae Awards
・ドラマ部門最優秀作品賞…キムソンイル、チェスンウ
参考:http://www.koreandps.or.kr/main/
2012年 MBC演技大賞
・今年の作家賞…チン・スワン
・女性子役賞…キムユジョン
・男性子役賞…ヨジング
・人気賞…キムスヒョン
・女性黄金演技賞…ヤンミギョン
・女性最優秀賞…ハンガイン
・男性最優秀賞…キムスヒョン
・視聴者が選ぶ今年のドラマ…太陽を抱く月
参考:https://m.imbc.com/program/1006647100000100000
総ナメですね★
OST
달빛이 지고 (月明かりが消えて) – ヘオラ

아니길 (違う事を) – イ・ギチャン

그대 한 사람 (あなたひとり) – キムスヒョン

その他・裏話
出演俳優・女優について
ヨ·ジング、キム·ユジョン、キム·ソヒョンらを子役スターにした作品であり、キム·スヒョンはこの作品によって完全なスターの道を歩み始めました。当時、キムユジョンちゃんとキムソヒョンちゃんは注目の子役だったのですごく話題になっていたのを今でも覚えています。
監督の最初の案では、ハンガインではなくムン·グニョンだったそうです!
出典:メディア「EBN産業経済」2015年9月4日 配信記事より引用(https://www.ebn.co.kr/news/articleView.html?idxno=787147)
人気
原作がかなりのベストセラーで認知度が高かったことや、子役の4人が世間の関心を集めていたことなど、いろいろな要素がプラスとなり話題性がありました。
また、仮想の王を背景にしているため、実際の歴史の流れに制約されず、自由に劇を導いていけるという長所もありました。 (表面的には時代劇だけれど、実際には朝鮮中宗年あたりの架空の設定である上、時代劇の典型的なストーリー展開である政治の話は恋愛に絡むように構成されていて、政治だけで独走する部分がないので、メロドラマという認識で視聴しやすかったのも人気を集めた理由です。)
出典:メディア「Newsen」2012年1月5日 配信記事より引用(https://m.newsen.com/news_view.php?uid=201201050815291001&r=1)
巫女アリ役を演じたチャン·ヨンナムの演技が大好評でした。
放送局
MBCで放送されたが、元々はチャンネルAで放送される予定だったそうです。MBCの方が視聴率が高くなりやすいので、もしMBCではなくチャンネルAで放送されていたら、ここまでヒットしなかった可能性もあるのではと言われています。
日本放送
日本のNHKで7月に放送されました。
筆者の感想・視聴に関するアドバイス
出演俳優さん達について
私自身、このドラマを見て最も印象に残ったのは「時代の制約に対する人間の強さと弱さ」の描き方です。イ・フォンは若き王として国を背負う一方、愛する女性を失った悲しみを抱え続けています。時代劇にしか出せない恋愛ドラマの醍醐味ってありますよね。その長所がよく生かされた作品だなと思いました。
また、そんな時代劇ならではの葛藤を表現するキム・スヒョンの演技にも非常に胸を打たれました…!キム・スヒョンの作品はほぼ全部と言ってもいいくらい観ましたが、『太陽を抱く月』は他のドラマでは観られない演技でした。
ハン・ガインさんの演技もドラマに惹かれる理由の一つでした。演技が上手でしたし、ドラマのヨヌ役にピッタリな表情でした。その他の出演陣も演技に違和感を感じないほどとてもよかったです。
また、子役のキム・ユジョン、キム・ソヒョン、2人の演技に関しても流石、将来の主演女優なだけあるなという素晴らしい演技でした。キムソヒョンちゃんの役柄は特に難しかったのではないかと思うのですが、表情だけでの説得力は迫真の演技でした!
内容について
韓国時代劇を初めて見る人でも入り込みやすく、歴史の知識がなくても十分に楽しめる作品だと思います。
ポップな作品ではありませんが、逆に言えば、ポップではないのにのめり込める作品であるという評価を得られるのって作品としてのクオリティが高いとも言えますよね。
時代劇 特有の視聴者の感情を揺さぶることのできる細かい演出だったり、脚本だったりを巧みに扱っているので、そういった意味では、非常におすすめしたい作品です。
観るか悩んでいる方へ
高評価を得ていて、有名でキャストも豪華…観ようかなと思う要素がたくさん揃っていますが、何度も言っているように暗いです…
暗いドラマだとキャストが好きでもあまりハマれない、という方は期待値を上げすぎないようにしたり、覚悟が必要かなと思います…
おすすめドラマですが万人ウケは難しいかなと思います
以上、太陽を抱く月のレビューと紹介でした!
※情報・キャスト・あらすじは公式情報を基に記載。感想および評価は筆者によるものです。